Diverse技術研究所

Dating Scienceについて

入力インターフェースが与えるメッセージの文字数変化

現在のマッチングサービスは主にスマートフォンとPCからアクセスがあります。サービス上ではアクセスした端末ではUIなど多少の違いはあるにしても、同じようにお相手の検索やメッセージのやりとりが可能です。

iPhoneがメッセージに与えた影響

OkCupidが公開した"Average Number of Characters Per Message(メッセージ1通に含まれる文字数の平均)"を見ると2008年のAppStoreがローンチするまでは、1通に含まれる文字数は約380文字と横ばいが続いていました。しかし、2009年から2014年まで立て続けに文字数が減少しています。

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これはiPhoneを含むスマートフォンの入力インターフェースやディスプレイサイズが文字数減少の大きな要因になっていると考えられます。

・入力インターフェースの違い

パーソナルコンピュータとスマートフォンの入力インターフェースは主にキーボードとタッチパネルに分類できます。キーボードはすべての指を使う事が多いですが、タッチパネルでは使う指が限定されます。特にiPhoneが出たばかりの時代は入力に慣れていない人も多かったため、キーボード入力より文字数が打てなかったのではないかと予想できます。

ディスプレイサイズの違い

一般的なコンピュータとスマートフォンの表示できる文字数(人間が文字として認識できるサイズで)は違ってきます。例えば、コンピュータで読むと多く感じない文章でも、スマートフォンではフリックを重ねる必要があるだけで長文に感じるかもしれません。

日本で起きているデバイス間でのコミュニケーション齟齬

tinderやpoiboyのようにアプリのみのサービスではなく、YYC,Youbrideのようなコンピュータもスマートフォンでもアクセスできるサービスは多く存在します。

上述のようにコンピュータとスマートフォンでは入力する文字数や同じ文字数でも見え方が異なってきます。そこで我々は、”コンピュータtoスマートフォン”、”スマートフォンtoコンピュータ”のメッセージのやり取りの文字数を調査し、コミュニケーション齟齬が発生しているかを調査しました。

今回の調査では、

  • 男性(コンピュータ)が女性(スマートフォン)に初めてメッセージを送信して、返事があった時
  • 女性(コンピュータ)が男性(スマートフォン)に初めてメッセージを送信して、返事があった時

を各5万件、合計10万件のデータを対象にしました。

(今回の調査では文字数のみを調査しているため、メッセージの内容や個人が特的できる情報は一切抽出しておりません)

下図は今回の調査の結果です。

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男性はコンピュータでは平均164文字を女性に向けて送信しており、返信をする女性はスマートフォンを用いて102文字で返信していました。

反対に女性がコンピュータでは平均127文字でメッセージを送信し、男性はスマートフォンで112文字の文字数で返信しておりました。

女性がスマートフォンから返信する時はもらったメールに対して62文字減少していました。一方、男性は女性に比べて返信時に文字数の減少が少ない(15文字減)傾向が見られました。これは送ってくる女性の文字数が127文字だったため文字を近づけたのか、スマートフォンでの返信は110文字程度が打ちやすいのかは定かではありません。しかし、返信をする際の文字数は性差は大きく見られなかったので、送信時も120文字程度が好ましいかもしれません。

今後は、返信が返ってきている人の文字数や、スマートフォンからコンピュータに返信した時の文字数などの調査を行うことを検討していきます。